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米朝の意見相違、一部埋められず~金次官

2011年10月26日 9:37
米朝の意見相違、一部埋められず~金次官

 スイス・ジュネーブで行われていた核問題をめぐる米朝協議が25日に終わり、北朝鮮・金桂官第一外務次官は「一部の問題で意見の違いを埋めることができなかった」と話した。

 2日目の協議は北朝鮮代表部で行われ、周辺では、警察が出動するなど厳戒態勢が敷かれた。金次官は、今回の協議で退任するアメリカ・ボズワース特別代表を握手で出迎えた。

 今回の協議でも、アメリカは、6か国協議の再開に向け、ウラン濃縮の停止などを求めたものとみられるが、北朝鮮はこれに応じなかったもよう。直接協議によってアメリカとの関係改善を切望する北朝鮮だが、合意したのは「今後も接触を続ける」ことにとどまった。

 金次官「意見の違いを狭めることができない部分もありました。(Q会談結果に満足ですか)悲観する根拠はありません」

 今回の協議でも溝を埋められなかったアメリカと北朝鮮。6か国協議再開をめぐる綱引きはさらに続くことになりそうだ。