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米朝協議は前向きも、隔たり大きい~米代表

2011年10月25日 8:37
米朝協議は前向きも、隔たり大きい~米代表

 核問題をめぐるアメリカと北朝鮮の直接協議が24日、始まった。協議終了後、アメリカ・ボズワース特別代表は、依然、米朝間の隔たりが大きいことを認めた。

 約3か月ぶりとなる米朝協議は、スイス・ジュネーブのアメリカ代表部で、昼食を挟んで約3時間半行われた。協議終了後、記者団の取材に応じたボズワース特別代表は「意見の違いを狭めた部分もあるが、まだ解決しなければならない問題もある」と述べ、協議は前向きだったとしながらも、依然、米朝間の隔たりが大きいことを認めた。

 約3年中断している6か国協議をめぐっては、アメリカが北朝鮮のウラン濃縮停止などを再開の条件としているのに対し、北朝鮮は無条件での再開を要求。今回の協議でも北朝鮮の立場に変わりはなく、米朝の溝は埋まらなかったもよう。

 一方、北朝鮮・金正日総書記が、平壌を訪れていた中国・李克強副首相と会談した。中国国営・新華社によると、金総書記は「できるだけ早く6か国協議を再開することを希望する」と述べたという。協議再開に前向きな姿勢を示すことで、ウラン濃縮の停止を求めるアメリカや韓国をけん制する狙いがあるとみられる。