タイの洪水について、タイ・インラック首相は「収束まで４週間から６週間」との見通しを示していて、この言葉通りだと今後１か月以上緊迫した状態が続くことが予想される。タイ政府などは、今後数日以内に、さらに大量の水が首都・バンコクに押し寄せてくると予想している。

　これに対し、これまで閉じていたバンコクの水路の水門を開放して、水量をコントロールしながら海に流す方法をとっている。２２日にバンコクの中心部で浸水したのは、これによってチャオプラヤ川の水が増えたことも影響しているとみられている。

　中心部で浸水した地域はごく限られていて、日本人が多く住むスクンビット地区などへの影響はなかったが、２８日からは再び大潮の時期を迎えるため、タイ政府は、水路や河川の氾濫に対し、厳重に警戒するよう呼びかけている。