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バンコク中心部でも冠水、市民の緊張高まる

2011年10月23日 1:35
バンコク中心部でも冠水、市民の緊張高まる

 洪水が迫るタイの首都・バンコクでは、中心部でも冠水が見られるようになり、市民の緊張が一段と高まっている。

 タイの洪水はバンコクに到達しつつあり、郊外の地域ではすでに浸水被害が始まっていて、中心部でも被害が出始めた。王宮にも近いタマサート大学周辺では22日午後から水が地面にあふれ始め、夜になってようやく引いたという。また、大学から5キロ上流の集落では通りが冠水し、水は人の腰の高さにまで達した。バンコクの知事は「上流から洪水の水がチャオプラヤ川に流れ込んだことが今回の浸水の原因だ」としている。

 この数日で緊迫感が高まり、バンコクで暮らす日本人も洪水への備えに追われている。また、バンコク北部・ドンムアン空港では、近くの3000人が避難してテント生活を送っている。

 洪水が拡大し始めてから2週間以上が経過しているが、インラック首相は「洪水が治まるにはあと4週間から6週間かかる」と述べていて、緊迫した状態は当分続きそうだ。