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タイ政府「首都中心部の洪水は回避できる」

2011年10月17日 13:12

 タイの洪水は、中部・アユタヤで16日、新たに工業団地が水につかるなど被害が広がっている。一方、首都・バンコクについて、タイ政府は「中心部の洪水は回避できる」との見通しを示した。

 17日朝、バンコクの川沿いの船着き場の一部では、隣接する市場の床上まで川の水が上がる光景も見られた。中部に広がる洪水がバンコクに迫り、タイ政府は首都を守るために躍起となっている。

 バンコクの近郊には水の浸入を防ぐため長い防壁が築かれている。また、バンコク北部に迫った水を、中心部の東西を通る水路から海に流す作業を行っている。この作戦が功を奏したとして、タイ政府は16日、現時点での中心部の洪水被害は避けられるとの見通しを示している。バンコク中心部ではこれまでのところ、洪水の被害はない。しかし、今月末までは雨の降りやすい状態が続き、また月末に再び潮位の高い状態を迎えるため、警戒が必要となっている。

 一方、洪水の被害が広がる中部・アユタヤでは16日、新たにファクトリーランド工業団地が浸水した。アユタヤの工業団地の浸水は5つ目となり、日系企業計300社以上が打撃を受ける事態となっている。