×

経済危機のギリシャ 公務員ストでゴミ放置

2011年10月17日 8:28

 経済危機に対する緊縮財政や度重なるストライキなどの影響で混乱が続くギリシャで、市民生活に欠かせないゴミの収集が滞り、市民生活にも影響が出ている。

 首都・アテネの中心部にあるエルムー通りは観光客や若者に人気のある場所だが、道端にゴミが置かれたままになっている。アテネでは、財政再建のために行われている給料の大幅削減などに公務員が反発し、約1週間、ゴミ回収の職員も仕事を拒否しているため、ゴミが日に日に増えたという。

 アテネ市民「私や子供にも(健康に)影響が出ると思うわ」

 観光地の近くでもゴミが放置されており、ギリシャの主要産業の一つである観光にも打撃を与えかねない状況となっている。

 ドイツからの観光客「観光客が町を歩くには汚すぎるよ。臭いもひどい」

 緊急対策として、先週、ゴミ回収業務の一部が民間に委託されることが決まった。しかし、回収車の不足が伝えられるなど、通常の状態に戻るには時間がかかるとみられている。