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天竜川下り船転覆 運営会社に安全確保命令

2011年10月15日 0:11
天竜川下り船転覆 運営会社に安全確保命令

 8月に浜松市の天竜川で川下り船が転覆し、5人が死亡した事故で、国交省中部運輸局(愛知)は14日、船の運営会社に対し、安全確保に努めるよう命令書を手渡した。

 中部運輸局は14日、天竜川の川下り船を運営する「天竜浜名湖鉄道」に対し、船の運航の安全確保を尽くすよう文書を手渡した。この事故は8月、浜松市天竜区の天竜川で川下りをする観光船が転覆し、幼児1人を含む5人が死亡したもの。天竜浜名湖鉄道・名倉健三社長に渡された命令書には、救命胴衣の着用を徹底することや、乗組員の安全教育・訓練を行う体制を取ることなどが書かれている。

 「安全管理体制が非常に不備だった。今までの流れの中でやってきた船下り事業そのものをそのまま続け、06年にできた安全管理規定に基づく内容が弱いものになっていたと反省している」-名倉社長はまた、記者団に対し、今後の運営に関して今月末の検討会で議論し、その後の取締役会で結論を出したいなどと述べた。