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北朝鮮とロシアを結ぶ鉄道改修工事が終了

2011年10月14日 8:01
北朝鮮とロシアを結ぶ鉄道改修工事が終了

 北朝鮮・羅津港とロシア国境を結ぶ54キロの鉄道ルートの改修工事が終わり、北朝鮮から13日、コンテナ列車が出発した。極東からヨーロッパに至る物流の新しいルートを開発しようという試みだが、背景には朝鮮半島への影響力拡大を狙うロシアの思惑も見え隠れしている。

 北朝鮮の鉄道とロシアの鉄道は線路の幅が違うため、レールの数を増やしてロシアの列車が北朝鮮を走れるようにした。このルートの完成により、極東からヨーロッパへの輸送時間は船の3分の1、約2週間に短縮されるという。

 200億円の工事費用の7割以上はロシアが負担したが、ロシアはガスパイプラインによる朝鮮半島への天然ガス供給計画も進めており、北朝鮮への影響力を強めたい狙いがありそうだ。