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気象庁システムで障害、情報が一時送れず

2011年10月6日 22:33

 6日午後、気象庁の気象情報処理システムに障害が発生し、自治体や民間の気象会社に一時、地震情報や気象情報などが送れなくなった。

 気象庁によると、6日午後2時過ぎ、東京・清瀬市にある気象庁の気象情報転送処理システム「東日本アデス」で障害が発生し、気象警報や地震・津波情報などが配信できなくなった他、全国に4200地点ある震度計のうち、北海道から中部地方にかけて自治体が設置している約1600地点の震度計のデータが入手できなくなった。

 気象庁は、大阪市に設置している「西日本アデス」に切り替えてバックアップを図った他、ファクスや他の回線を使って自治体や民間の気象会社に情報を伝えたが、新潟、石川、兵庫の各県などの気象台が発表した気象注意報は10分以上遅れて情報が伝わったという。また、北海道と山形県では、西日本アデスに切り替わるまで津波や地震などの重要な情報が直ちに入手できない状態が約2時間半続き、気象庁のホームページでも一部の情報が更新されなくなった。

 東日本アデスは6日午後6時半過ぎに復旧したが、完全に復旧するまではさらに時間がかかるという。気象庁は6日夕方に会見を開いて謝罪したが、東日本アデスのある清瀬市の施設では電源に関する工事をしており、関連について調べている。