庁舎前で“自爆テロ”70人死亡 ソマリア
事実上の無政府状態が続いているアフリカ東部・ソマリアで4日、暫定政府の庁舎が入る建物の前で自爆テロによるとみられる爆発が起き、少なくとも70人が死亡した。
爆発が起きたのは、ソマリアの首都・モガディシオ。AP通信などによると、ドラム缶に燃料を積んだトラックが、教育省の入り口に設けられた検問所近くで爆発し、少なくとも70人が死亡、42人がケガをした。この日、教育省では奨学金の発表が行われる予定で、集まった多くの学生らが犠牲になったという。
暫定政府と対立するイスラム過激派組織「アル・シャバブ」が、インターネット上に犯行を認める声明を出している。
ソマリアは過去60年で最悪といわれる深刻な飢饉(ききん)に見舞われているが、治安状況が極めて悪いことが食糧支援の障害となっている。