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農業団体 東電に新たに86億円損賠請求

2011年9月30日 17:52

 福島第一原子力発電所の事故による農産物や畜産物の被害について、14県の農業団体が30日、「東京電力」に対して新たに約86億円の損害賠償を請求した。

 各県の農業団体の代表者らは30日午後、東京・千代田区の東京電力本店を訪れ、請求書を手渡した。原発事故の影響で、農産物や畜産物の価格が下落したり出荷停止になったりして、被害額は8月末までに計約706億円に上っている。

 今回の損害賠償請求には、新たに秋田・岩手・島根の3県が加わった。島根県の代表者は「今すぐでも払ってもらいたい」と厳しい経営状況を訴えた。

 各県の農業団体は被害額を月単位でまとめて東京電力に請求していて、今回が6回目の請求となる。