防衛省、来年度概算要求で離島防衛を重視
防衛省は30日、今年度比0.6%増となる4兆8033億円の12年度予算概算要求をまとめた。
大規模災害への対応や南西諸島の防衛強化を重点項目と位置付け、沖縄・与那国島に新たにつくる陸上自衛隊沿岸監視部隊の用地取得に15億円が計上されている。防衛装備の分野では、ヘリコプター搭載型護衛艦の建造費として1190億円、次期戦闘機「FX」の取得費として551億円を要求している。
また、サイバー攻撃については、防護強化に2億円を計上したものの、早期編成を目指している「サイバー空間防衛隊」への予算要求は見送られた。
一方、特別枠に関しては「安全・安心社会の実現」のための事業として、原子力災害時の防護装備や航空機・艦船の燃料費などに約960億円を求める内容となっている。