×

政府、福島5市町村の避難準備区域を解除

2011年9月30日 23:10
政府、福島5市町村の避難準備区域を解除

 政府は30日、福島第一原発事故を受けて指定していた「緊急時避難準備区域」を約5か月ぶりに解除した。

 野田首相は30日夕方に開かれた原子力災害対策本部の会合で、4月に指定された緊急時避難準備区域を解除することを決めた。緊急時避難準備区域は、福島第一原発から主に半径20キロから30キロにある5市町村(南相馬市の一部、田村市の一部、川内村、楢葉町、広野町)が対象で、約2万8000人の住民が避難をしている。

 野田首相は、今後の課題となる放射性物質の除染などに「政府一丸となって取り組んでいく」と述べる一方、警戒区域や計画的避難区域の解除については、自治体と議論を重ねたいと話し、慎重に検討していく考えを示した。