薬物投与中のジャクソンさんの肉声を公開
09年、アメリカの歌手、マイケル・ジャクソンさんに麻酔薬を過剰に投与して死なせたとして、過失致死の罪に問われた専属医師の初公判が27日に開かれ、薬物を投与された状態のジャクソンさんの肉声が証拠として公開された。
この裁判は、専属医師だったコンラッド・マーレー被告が09年6月、不眠を訴えていたジャクソンさんに強力な麻酔薬を過剰に投与して死なせたとして、過失致死の罪に問われているもの。
検察側は初公判で、ジャクソンさんが薬物への依存状態にあると知りながら、マーレー被告が強力な麻酔薬を投与したことは過失だったと指摘。その上で、死の約1か月前にマーレー被告が録音したという薬物投与中のジャクソンさんの肉声を公開した。
ジャクソンさん「観客が私のステージを見た後、こう言ってほしいんだ。『こんなステージはこれまで見たことがない。すごい!素晴らしい!!彼は世界で最も偉大なエンターテイナーだ』と」
一方、弁護側は、マーレー被告の目の届かないところでジャクソンさんが自ら麻酔薬と睡眠薬を大量に投与したため、死に至ったと無罪を主張した。