円高による産業の空洞化が懸念される中、野田首相は１９日、企業の実態を把握したいと、東京都内の町工場などを視察した。

　視察後、野田首相は、中小企業に対する低金利での融資策や、海外展開の支援策などを、１１年度第３次補正予算案に盛り込みたい考えを強調した。

　職人「握手してもらっていいですか」

　野田首相「もちろん！（握手しながら）ミクロンの手（の職人）に呼ばれちゃった。すごいなあ、神の手だ」

　また、１９日午後に訪れた横浜市の「日産自動車」の生産工場で、カルロス・ゴーンＣＥＯ（＝最高経営責任者）から「最大の障害は円高問題だ」と指摘された。これに対し、野田首相も「パッケージとして円高対策をしっかり講じなければならない」と強調した。