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産廃焼却灰から14万ベクレル超のセシウム

2011年9月15日 20:23

 環境省は15日、産業廃棄物焼却施設から出る焼却灰について放射性セシウムのサンプル調査を行い、その結果を公表した。福島県内の施設からは、焼却灰一キログラムあたり10万ベクレルを超える放射性セシウムが検出されたという。

 環境省は、東北地方と関東地方などの16都県を通じ、110か所の産業廃棄物焼却施設で、灰に含まれる放射性セシウムのサンプル調査を行った。調査結果によると、岩手・福島・千葉各県の6か所で焼却灰一キログラムあたりの放射性セシウムが8000ベクレルを超えたという。最も高かったのは福島県内の施設で、焼却灰一キロあたり14万4200ベクレルの放射性セシウムが検出された。一キロあたり8000ベクレルを超えた焼却灰はそのまま埋めることができなくなり、10万ベクレルを超えた場合の処分方法はまだ決まっていない。

 環境省によると、8000ベクレルを超えた施設の焼却灰は適切に保管されているということで、今後も引き続き調査を行っていく方針。