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土壌除染に期待のヒマワリ、効果表れず

2011年9月15日 1:45
土壌除染に期待のヒマワリ、効果表れず

 国は14日、農地の除染に関する実験結果を公表した。

 除染で最も効果的だったのは、農地の表面をブルドーザーなどで削り取る方法で、約75%の除染効果があった。しかし、削り取った土をどう処理するか、課題は残っている。

 次に効果的だったのは、水田に水を引いてかき混ぜ、泥水を排水する方法。当初、最大で約70%の除染効果が期待されていたが、今回実験した福島・飯舘村では36%と、土壌の質によっては思うほど効果が上げられないことがわかった。

 放射性物質を吸収すると期待されていたヒマワリなどの植物を使う方法は、今回の実験では0.05%と、ほとんど効果が認められなかった。

 農水省は引き続き、土壌自体から放射性物質を取り除く方法を検証する方針。