臨時国会３日目の１５日、参議院本会議で野田首相の所信表明に対する代表質問が行われ、民主党・輿石幹事長は、民主党のマニフェスト（政権公約）について「国民に約束したことは必ず実行する。これが政権交代の原点だ」と述べ、マニフェスト実現に対する野田首相の見解をただした。

　輿石氏「国難とも言われる厳しい社会経済情勢の中で、マニフェストの優先順位を見直すことは必要であっても、マニフェストそのものの理念は変わりません」

　野田首相「マニフェストは国民の皆様とのお約束であり、現下の厳しい状況においても、その理念は貫いてまいります。マニフェストについても、自民党、公明党、民主党の合意・確認を踏まえた協議を進めていただくようお願いします」

　野田首相は、東日本大震災の本格復興を目的とした１１年度第３次補正予算案の成立に向け、民主、自民、公明３党での政策協議を急ぎたい考え。しかし、今国会の会期をめぐり、野党は対決姿勢を強めていて、３党協議の早期開始は難しい状況。