UA機の墜落現場、シャンクスビルは今…
アメリカの同時多発テロで、「ユナイテッド航空」93便が墜落したペンシルベニア州シャンクスビルは、同時多発テロの中で唯一、航空機が目的地ではない農村地帯に墜落した現場。事件から10年がたとうとしている今、現場はどうなっているのか。青山和弘記者が報告する。
首都・ワシントンから車で約3時間。人口約250人のシャンクスビルの外れに墜落現場はある。ワシントンに向かっていたとされる93便は、テロリストと乗客・乗員40人が格闘の末、墜落した。
墜落現場は見学することができるが、まだ資金が十分集まっておらず、記念碑や公園は現在も建設中。ビジターセンターもまだトタンでできた簡単なものとなっている。完成にはさらに1000万ドル(約8億円)以上の資金が必要だという。
現場を訪れた人は、もっと建設に協力すべきだと語る。
訪れた人「亡くなった40人は、ホワイトハウスやワシントンの人たちを救ったのです」
しかし、市長は「小さな町に大きな記念公園は必要ない」と主張する。
市長「もう今あるもので十分だと思うよ」
静かな農村風景が広がるシャンクスビル。今年の9月11日には5年ぶりに大統領が訪れる予定。