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牛生肉の新衛生基準、加熱殺菌を義務付け

2011年8月31日 21:50

 厚労省の審議会は31日、ユッケなど生の牛肉について、衛生基準案を了承した。10月からは罰則付きの衛生基準が施行されることになる。

 審議会で了承されたのは、食肉加工場などで生の牛肉を扱う場合の衛生基準案。新衛生基準では、肉を真空パックで密封して熱湯につけ、肉の表面から1センチ以上の部分を60℃以上で2分以上加熱することと、その肉の内部25か所を検査し、大腸菌などがないことを確かめることを義務付ける。

 この衛生基準は10月から施行される予定で、食品衛生法に基づくため、違反した場合、2年以下の懲役、または200万円以下の罰金が科される。

 これまで生肉については、罰則のないガイドラインで、肉の表面を削り取るトリミングを飲食店などに求めているが、焼き肉チェーン店での食中毒事件を受けて、厚労省が見直しを進めていた。