「ソニー」「東芝」「日立」の３社は３１日午後、多機能携帯端末「スマートフォン」などに使われる中小型のディスプレーの事業を統合し、新会社を設立すると発表した。

　社名は「ジャパンディスプレイ」となる予定で、国と民間でつくる投資ファンド「産業革新機構」が２０００億円出資する。株式は、ソニー、東芝、日立がそれぞれ１０％ずつ、産業革新機構が７０％保有する。

　中小型ディスプレーは、スマートフォンなどに使われる成長市場で、国際的な競争力を高めるために統合するという。統合は１２年春までに完了させ、１６年３月期までに株式上場と売り上げ７５００億円以上を目指す。新会社のシェアは、１０年の売上金額ベースではトップの「シャープ」を抜いて世界第１位となる。