民主党は３１日午後、両院議員総会を開き、輿石幹事長をはじめとする野田新体制を正式に発足させた。

　野田新首相は３１日朝、アメリカ・ガイトナー財務長官と電話会談し、首脳外交への意欲を示した。野田新首相は３１日午前、「近いうちに、オバマ大統領とも直接お話をしたいと思っているということでございますので、その旨よろしくお伝えくださいとも、メッセージのお願いもさせていただきました」と述べた。

　野田新首相を支える民主党執行部の人事は、３１日午後１時半からの両院議員総会で正式に承認、決定された。幹事長に輿石参議院議員会長、その補佐役として幹事長代理に樽床元国対委員長、政調会長には前原前外相、国対委員長は平野元官房長官が起用された。輿石新幹事長と樽床新幹事長代理は３１日朝に会談し、今後の党運営などについて意見交換を行い、挙党態勢を築いていく方針を確認している。

　今後は、野田内閣の組閣に向けた作業も本格化する。官房長官には藤村前幹事長代理の起用が検討されている。また、岡田前幹事長は財務相か外相での起用が検討されている。野田新首相は来月２日に組閣を行いたい考え。