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NY株254ドル高 予想超の個人消費好感

2011年8月30日 8:48

 29日のアメリカ・ニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価は先週末比250ドル以上、値を上げて取引を終えた。

 ニューヨーク市場では、前日に直撃を受けたハリケーン「アイリーン」による地下鉄の運行停止が解除され、平常通りに取引が行われた。

 29日は、商務省が発表した7月の個人消費支出が市場の予想を上回る結果となった。個人消費支出は、アメリカのGDP(=国内総生産)で大きな比重を占めているため、景気に影響を与える。この統計の結果を好感するなどして買いのムードが高まった結果、ダウ平均株価は、先週末比254ドル71セント高い1万1539ドル25セントで取引を終えた。また、ハイテク株中心のナスダック総合指数は、先週末比82.26ポイント高い2562.11だった。

 今週は、8月の新車販売台数などアメリカの経済指標の発表がある。8月はアメリカ経済に先行き不透明感が強まった。このため、市場関係者は「今後の市場の動向を決める重要な週になる」と指摘している。