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しゃにむに働く…民主党役員人事骨格固まる

2011年8月30日 21:55
しゃにむに働く…民主党役員人事骨格固まる

 野田新首相は30日夜、民主党役員の骨格となる人事を固めた。幹事長には輿石参院議員会長、政調会長には前原前外相、国対委員長には平野元官房長官が決まった。野田新首相は30日夜、この人事の狙いについて「党を挙げて国民のためにしゃにむに働く政治を実現するためだ」と強調した。

 輿石氏は山梨県選出で75歳。小沢元代表と近く、野田新首相は「党内融和の象徴として、幹事長をお願いしたい」などと就任を打診し、輿石氏もこれを受け入れた。また、幹事長には公平な党運営が求められることから、輿石氏と小沢氏とのパイプにくさびを打ち込んだ人事との見方も出ている。

 民主党の次の政策責任者となる政調会長には、野田新首相と代表選で競い合った前原氏が決まった。30日午後6時過ぎ、野田新首相が政調会長の就任を直接要請し、前原氏も受諾した。

 国会対策の責任者となる国対委員長には、鳩山内閣で官房長官を務めた平野氏が決まった。平野氏は野党時代、何度も国対委員長代理を務めるなど、自民・公明各党との人脈に定評がある。

 輿石新幹事長を支える幹事長代理には、樽床元国対委員長が決まった。樽床氏は去年の代表選に出馬し、小沢氏グループの支援を受けたが、その後は小沢氏と距離を保ち、中間的な立場を取っている。