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126人に聞き取り調査~原発事故調委員長

2011年8月24日 0:54
126人に聞き取り調査~原発事故調委員長

 福島第一原子力発電所事故の事故調査・検証委員会の畑村委員長は23日、事故の経緯や原因を究明するため、これまで126人に対し、聞き取り調査を行ったことを明らかにした。

 調査の対象は、事故後に対応にあたった福島第一原発の運転員や政府関係者ら126人で、聴取時間は計300時間に上ったという。調査内容は、津波対策が十分だったかや、事故発生直後に国民に情報が提供されなかった経緯、また、放射性物質を含む汚染水を海に流す際に通報が遅れた経緯など、多岐にわたっている。

 福島第一原発・吉田昌郎所長に対する聞き取り調査も、これまでに4回、計19時間行われていて、原子炉の損傷状況についての認識や、水素爆発の際の状況などについて聞いている。

 事故調査・検証委員会は、今後も聞き取り調査を続け、年内に中間報告をまとめる方針。