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水戸納豆の業者、震災から復旧も売り上げ減

2011年8月23日 21:02
水戸納豆の業者、震災から復旧も売り上げ減

 東日本大震災から復興した水戸納豆の業者が新たな問題に直面している。

 茨城・水戸市の名産品で、納豆を稲わらで包んでいる「わらつと納豆」を製造している「水戸納豆製造」の工場では、震災の影響で納豆を蒸すための灯油が不足し、生産量を減らさざるを得なかった。震災から5か月以上がたち、ようやく震災前と同じように製造できるまで復旧した。

 ところが、牛のエサの稲わらから放射性物質が検出されたことによる風評被害や、茨城県への観光客が減っていることが原因で売り上げが落ちているという。高星大輔専務は「わらの納豆は例年7000~8000本つくっていますが、(今は生産量が)2~3割程度落ちている」と話している。

 県全体の6月の観光客数は、去年と比べて3割から6割減っているという。

 納豆の生産者でつくる組合は「納豆のわらから放射性物質は検出されていないので、安心して食べてほしい」と呼びかけている。