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新浄化装置から高い放射線量、一時停止

2011年8月23日 14:47
新浄化装置から高い放射線量、一時停止

 福島第一原子力発電所で22日、新たに導入された高濃度の放射性物質を含む汚染水の浄化装置から非常に高い放射線量が計測され、約13時間にわたって運転が停止するトラブルがあった。

 トラブルがあったのは18日に導入された「東芝」製の汚染水浄化装置「サリー」で、「東京電力」によると、22日午前7時から装置を一時停止して放射性セシウムを吸着する部品を初めて交換する予定だったが、配管の一部から一時間あたり約3シーベルトという非常に高い放射線量が計測された。このため、部品の交換を中断し、水で配管の中の放射性物質などを洗い流す作業を続けたところ、22日午後8時過ぎに線量が下がり、装置の運転を再開した。汚染水の浄化は約13時間にわたって停止したことになる。

 東京電力は、23日朝からあらためて装置を一時停止し、部品を交換する作業を行っている。