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宮城の畜産農家から安堵の声 出荷停止解除

2011年8月19日 23:50
宮城の畜産農家から安堵の声 出荷停止解除

 政府は19日、宮城県内産の肉牛について、放射性物質の検査体制が整ったとして出荷停止を条件付きで解除した。これを受け、県内の畜産農家からは安堵(あんど)の声が聞かれた。

 政府は19日、現在、出荷が停止されている宮城県産の肉牛について、安全性が確認されたもののみの出荷を許可した。県内産の肉牛をめぐっては先月、国の暫定規制値を超える放射性セシウムが相次いで検出された。福島第一原子力発電所の事故の後に集められた稲わらを、エサとして与えられていたのが汚染の原因とみられている。そのため、先月28日、政府は福島県に続いて宮城県産についても出荷停止としていた。

 出荷停止の解除を受け、農家からはひとまず安堵する声が聞かれた。政府による肉牛の出荷停止は、宮城県の他に福島県、岩手県、栃木県でも実施されていて、出荷停止が解除されるのは宮城県が初めてとなる。