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京都の五山送り火、岩手から薪を受け入れへ

2011年8月10日 13:49
京都の五山送り火、岩手から薪を受け入れへ

 京都の「五山の送り火」の大文字で、東日本大震災で被災した岩手・陸前高田市の松で作った薪を燃やす計画が中止になった問題で、一転して、陸前高田市から別の薪500本を受け入れ、送り火で燃やすことが決まった。

 「五山の送り火」では、大津波に襲われた陸前高田市の松で作った薪約330本を、五山の一つ「大文字」で燃やす計画が進められていたが、放射能汚染を心配する声などが寄せられたため中止となり、8日、現地でお盆の迎え火として燃やされた。

 薪から放射能は検出されず、中止に対して、京都市などに批判が相次いだため、市は5つの保存会で作る連合会に、陸前高田市から別の薪500本を受け入れることを要請した。今のところ、大文字以外の「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」の各保存会は受け入れを了承、連合会は今後、大文字保存会にも打診する方針。

 受け入れた薪には、市民や訪れた被災者などに、鎮魂や復興の言葉を書いてもらうことも検討されているという。