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“携帯電話で脳のがんに”総務省が説明会

2011年8月1日 20:45
“携帯電話で脳のがんに”総務省が説明会

 携帯電話の電磁波が体に与える影響について、総務省は1日、説明会を開いた。

 WHO(=世界保健機関)の専門機関・IARC(=国際がん研究機関)が「携帯電話の電磁波が原因で、脳のがんの一種である神経膠腫(こうしゅ)になる可能性がある」と発表したことを受け、総務省は1日、正しく安全性を理解してもらうため、「電波の安全性に関する説明会」を開いた。

 研究によると、携帯電話の電磁波による発がんの危険は、コーヒーや漬物などと同程度という。しかし、その根拠は薄いとの見方もある。

 説明会で講師を務めたJET(=電気安全環境研究所)電磁界情報センター・大久保千代次所長は、「動物実験や細胞実験で、確実に健康影響に結びつく証拠は、今のところない」と話した。

 正確なリスクを分析するため、IARCは今後も研究を続けるとしている。