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ASEANと中国“南シナ海”で指針策定へ

2011年7月20日 22:50

 中国と東南アジアの国々の間で、南シナ海をめぐって緊張が高まっている問題で、ASEAN(=東南アジア諸国連合)と中国は20日、問題の解決を図るための「指針」をつくることで合意した。

 ASEANと中国は20日、インドネシア・バリ島で高級事務レベルの会合を開き、南シナ海の問題解決に向けた「指針」をつくることで合意した。草案では、船の航行の自由や問題解決を武力に訴えないことなどを盛り込んだ02年の「南シナ海行動宣言」が平和と安定を推進するための合意であると強調し、参加国は宣言の精神に沿って対話を続けていくとしている。

 この「指針」は、21日に開かれるASEANと中国との外相会議で正式に承認される見通し。

 中国はこれまで、2国間での解決を主張し、多くの国が参加する話し合いの枠組みに加わろうとしなかったが、23日に日本やアメリカも参加する安全保障についての会議が開かれるのを前に、柔軟な姿勢を示したとみられる。