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大衆紙盗聴 ロンドン警視庁のトップが辞任

2011年7月18日 13:16

 イギリスの人気大衆紙が盗聴を行い、廃刊に追い込まれた問題は、首都・ロンドンの警察トップが辞任する事態に発展した。

 ロンドン警視庁のポール・スティーブンソン警視総監は17日、突然、記者会見を行い、辞任を表明した。総監は、廃刊となった大衆紙「ニューズ・オブ・ザ・ワールド」の元副編集長で先週逮捕されたウォリス容疑者を警視庁のPRコンサルタントとして一時雇っていたことから、関係を疑われていた。

 総監は「はっきり言わせてもらうが、私の身は全くもって潔白だ」と述べ、ウォリス容疑者の、契約への関与を否定。1年後に迫るロンドンオリンピックの警備に捜査員らを集中させるためにも騒ぎを終わらせたいと、辞任の理由を説明した。

 19日には議会が「メディア王」ルパート・マードック氏らを証人喚問するため、現地では、問題が明らかになる前に辞めたとの見方が広がっている。