家畜市場で牛の競りを中止 福島・矢吹町
福島県内で牛の餌のワラから相次いで放射性物質が検出されている問題を受け、福島・矢吹町の家畜市場では、牛の競りを中止するなど波紋が広がっている。
この問題では、福島・浅川町などの畜産農家が、食品衛生法の暫定規制値を超える放射性セシウムを含んだ餌の稲ワラを牛に与え、その肉が全国各地で流通していることが明らかになっている。
福島県はこれまで、調査が終わるまでは肉牛の出荷を自粛するように呼びかけている。この影響で、矢吹町にある家畜市場は、17日に予定されていた競りを休場した。場内には牛の姿もなく、静まりかえっていた。
一方、問題となっている市や町以外からすでに出荷された牛の肉で、暫定規制値を超えていないものについては、19日に東京の食肉市場で競りにかけられる予定だという。