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福島・浅川町の汚染牛 10都府県に流通

2011年7月15日 23:01
福島・浅川町の汚染牛 10都府県に流通

 国の暫定規制値を超える放射性セシウムに汚染された稲わらを与えられ、福島・浅川町の農家から出荷された42頭の肉牛が、これまでに10都府県に流通していることがわかった。

 これまでに流通が確認されているのは、宮城・岩手・山形・千葉・神奈川・東京・埼玉・大阪・愛媛・秋田の10都府県。このうち、東京都では、都内の業者に保管されていた肉を検査したところ、国の暫定規制値(一キログラム当たり500ベクレル)を超える650ベクレルの放射性セシウムが検出された。この牛肉は、消費者には販売されていないという。

 42頭のうち14頭が出荷された横浜市は、牛肉が川崎市内のスーパーなどに販売されていたと発表した。一方、横浜市内の業者が保管していた肉を市が検査した結果、放射性セシウムは、国の暫定規制値以下だったという。

 この他、愛媛・松山市でも、問題の牛の食肉が5月に市内のスーパーで販売されていたという。