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保安院 ストレステストの評価手法など提出

2011年7月15日 19:34
保安院 ストレステストの評価手法など提出

 福島第一原子力発電所の事故を受けて、国内の原発の安全性を確認する「ストレステスト」の評価手法や実施計画が明らかになった。

 これは、経産省の原子力安全・保安院が15日の原子力安全委員会に提出したもので、1次評価と2次評価に分かれている。1次評価は、定期点検中で再稼働を待つ原子炉を対象に、想定を超えた地震や津波、全ての電源を失った場合など4項目で必要な安全水準をどの程度上回っているかを評価する。

 2次評価は、全ての原子炉を対象に、1次評価の4項目が複合した場合も想定し、どの程度の事態まで燃料の損傷を防げるかを数値で示す。

 点検中の原子炉は、1次評価の結果次第で再稼働が可能となるが、あらためて2次評価が必要なため、地元の理解を得るには時間がかかる見通し。