高速道路の在り方を検討している国交省の検討会は、東日本大震災を踏まえて三陸沿岸の高速道路を早急に整備することなどを柱とした緊急提言をまとめ、１４日、大畠国交相に提出した。

　緊急提言では、被災地の復興のためには「各地域が役割分担をしつつ、広域的に連携していくことが必要だ」として、各地をつなぐ三陸沿岸道路などを「復興高速道路」と位置付け、整備計画の前倒しが必要だと強調している。

　また、大災害では被害を完全に封じ込めるのは難しいという教訓から、施設の耐久性を高めるだけでなく避難計画などを組み合わせて、できるだけ被害を抑える「減災対策」を取り入れることを提言している。

　大畠国交相は「提言の内容を１１年度第３次補正予算案に盛り込んで実現を目指したい」と述べた。