中国の今年４月から６月のＧＤＰ（＝国内総生産）の成長率は、９．５％だった。物価の大幅な上昇や、消費や輸出の伸び悩みに直面し、減速傾向を示している。

　中国国家統計局によると、今年４月から６月のＧＤＰは前年同期比で９．５％増加した。高い成長を維持したものの、伸び率は１月から３月の９．７％に比べて０．２ポイント低下し、減速傾向を示している。

　中国は、先月の消費者物価指数の上昇が３年ぶりの高い水準となり、庶民の生活を直撃。自動車販売台数の伸びが落ち込むなど消費が振るわず、ギリシャの債務問題に揺れるヨーロッパとアメリカや日本に向けた輸出も伸び悩んでいる。中国経済は、世界経済が不透明さを増す中で、インフレを抑制しながら安定した成長を維持するという難しい局面に入っている。