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定期検査中の2原発、営業運転再開の方針

2011年7月13日 12:37
定期検査中の2原発、営業運転再開の方針

 定期検査で調整運転を続けている福井・おおい町の大飯原子力発電所1号機と北海道・泊村の泊原発3号機について、「関西電力」と「北海道電力」は、営業運転の再開に必要な最終検査の手続きに入る方針を固めた。

 関西電力の大飯原発1号機は、去年12月から定期検査に入り、3月13日から調整運転を開始、現在は118万キロワットを発電している。調整運転は、本来約1か月で終了するが、大飯1号機ではすでに4か月に及び、経産省の原子力安全・保安院が早期に最終検査を受けるよう指示していた。これを受け、関西電力は検査の申請を行う方針を固め、終わり次第、通常の営業運転に入る。

 一方、北海道電力も調整運転中の泊原発3号機について運転再開に向けた最終検査を保安院に申請することを決めた。泊原発3号機は1月から定期検査に入り、3月から調整運転を続けていて、福島第一原発の事故を受けて最終検査の申請を見送ってきた。今後は、北海道や地元自治体が運転再開を容認するかどうかが焦点となる。