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別の牛3頭からもセシウム 東京などに出荷

2011年7月12日 8:43
別の牛3頭からもセシウム 東京などに出荷

 福島・南相馬市の畜産農家が出荷した牛11頭から国の暫定規制値(一キログラムあたり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された問題で、これとは別に、同じ農家から6頭が出荷され、このうち3頭から放射性セシウムが検出されたことがわかった。

 東京都の調査によると、南相馬市の畜産農家は、5月と6月に計6頭の牛を東京都などに出荷していた。6頭は解体された後、東京都や神奈川県、静岡県、大阪府など計9都道府県の卸売業者や飲食店などに販売され、一部は消費者にまで流通しているという。

 このうち、静岡県が県内の業者に残っていた肉を検査したところ、国の暫定規制値を上回る1998ベクレルの放射性セシウムが検出された。また、東京都が業者に保管されていた2頭の肉を検査した結果、3400ベクレルと2200ベクレルの放射性セシウムが検出された。

 東京都や厚労省などは、6頭の肉の流通状況についてさらに詳しく調べている。