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首相、新安全評価めぐる混乱「申し訳ない」

2011年7月12日 13:27
首相、新安全評価めぐる混乱「申し訳ない」

 衆議院震災復興特別委員会で12日、福島第一原子力発電所事故の賠償を円滑に進めるための「原発賠償支援法案」をめぐり、菅首相も出席して本格的な審議が始まった。菅首相は、政府が打ち出した原発の新安全評価を実施する方針について、「混乱を招いたことは申し訳ないと思っている」と述べた。

 政府は11日、原発の新たな安全評価を実施する方針を打ち出したが、菅首相は「結果として多少の私の不十分さ、あるいは指示の遅れなどがあって、混乱やいろんなことを招いたことは申し訳ないと思います」と述べた上で、「結果として、こういう形で国民的にも納得のしていただける、より可能性の高い形で物事が進められることは良かったと認識している」と述べた。

 自民党・高市早苗議員は、政府が11日にまとめた原発の安全評価について、現在停止している原発と、稼働中のものを含めた全ての原発に分けて2段階で実施するのはなぜかと根拠をただした。これに対し、菅首相は「海江田経産相らに指示し、まとめたものであり、海江田経産相に聞いてほしい」などと述べ、答弁を避けた。

 原発の新たな安全評価をめぐっては、自治体の困惑が続いている。野党側は、政府の説明が不十分だと批判している。