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路線価 都市圏で下げ止まりの傾向

2011年7月1日 14:21
路線価 都市圏で下げ止まりの傾向

 国税庁は1日、相続税などの算定基準となる土地の価格(路線価)を発表した。都市圏で、土地の価格に下げ止まりの傾向が表れている。

 路線価の日本一は、26年連続で東京・銀座の「鳩居堂」前となった。はがき1枚分の面積で約32万6000円となっている。全国の路線価の平均は3年連続で下落している。しかし、鳩居堂前の路線価は去年、25.6%下落したのに対し、今年は5.2%の下落にとどまり、「下げ止まり」の傾向が表れている。

 東京の他にも大阪・名古屋・福岡などの都市圏では、路線価の下落率の大幅な縮小が見られている。国税庁は、住宅ローン減税などにより、都市圏のマンションの需要が回復していることなどが要因と分析している。