×

浄化システム停止、タンク水位の設定ミスか

2011年7月1日 12:47
浄化システム停止、タンク水位の設定ミスか

 福島第一原子力発電所で、6月30日に汚染水の浄化システムが一時停止したのは、水をためるタンクの水位を1桁間違って設定した単純なミスが原因の可能性が高いことがわかった。

 放射性物質を含む汚染水を浄化して原子炉の冷却に使う「循環注水冷却」は、6月30日もフランスの「アレバ」製の装置で警報が鳴り、自動停止した。このトラブルについて、「東京電力」は1日、浄化した水をためるタンクの水位を間違って設定したことが原因と推定されると発表した。本来30%に設定すべきところを3%にしたため、タンクの水位が下がりすぎて警報が鳴ったとみられている。

 汚染水の浄化システムは2週間前に運転を開始したが、単純なミスによるトラブルが相次ぎ、これまでの稼働率は6割程度にとどまっている。