×

処理施設で警報相次ぎ、浄化システム停止

2011年6月29日 23:01
処理施設で警報相次ぎ、浄化システム停止

 福島第一原子力発電所で、放射性物質を含む汚染水を浄化して原子炉の冷却に使う「循環注水冷却」でトラブルが相次ぎ、汚染水浄化システムの一部が停止している。

 「循環注水冷却」は27日の開始以来、水漏れが見つかるなどトラブルが続いているが、29日朝、新たに配管の小さな穴2か所から水がにじみ出ているのが見つかった。東京電力は、29日午前に「循環注水冷却」をいったん停止させて配管を交換し、午後1時半過ぎに運転を再開したという。

 また、汚染水浄化システムで装置が設置されている集中廃棄物処理施設で29日午後3時頃に水漏れを示す警報が鳴ったため、システムの一部を午後7時頃まで停止させた。しかし、運転を再開した直後に新たに警報が鳴り、再び停止させたという。東京電力は詳しい原因を調べている。