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汚染水浄化システム 装置修正し再び試運転

2011年6月23日 14:35
汚染水浄化システム 装置修正し再び試運転

 福島第一原子力発電所の放射性物質を含む汚染水を浄化するシステムは、トラブルが相次いで運転を停止していたが、23日未明、装置を一部修正し、再び試験運転を始めた。

 汚染水を浄化するシステムのうち、アメリカのメーカー「キュリオン」の装置では、放射性セシウムを除去する性能が当初の予定より大幅に低くなっている他、ヨウ素を除去する装置の放射線量が異常に高くなっていた。この原因の一つとして、「東京電力」は、装置の弁に問題があったと発表した。セシウム除去装置は4つあり、汚染水は本来、このうち3つを通る設定だったが、弁に問題があったため、実際には3つの装置をほぼ通らず、1つの装置だけを通っていたという。

 東京電力は弁の設定を修正し、23日午前0時43分から試験運転を再開した。しかし、本格運転のメドは不明なままで、汚染水の処理は綱渡りの状態が続いている。