トランポリン界のアイドルとして１０年間、日本女子をけん引してきた廣田遥選手（２７）が２０日、現役引退を表明した。

　廣田選手は高校２年だった０１年から１０年まで、全日本選手権で前人未到の１０連覇を達成した。また、０４年のアテネオリンピックで７位入賞、０８年の北京オリンピックでは１２位と、常に日本のトップを走ってきた。

　大阪・松原市の阪南大学で行った会見で、廣田選手は「私自身、悔いのない競技人生だったので満足しています。母には一番に『引退しようと思う』と伝えたんですが、『今まで本当に頑張ってきたね。ありがとう』と言ってくれて。母の笑顔を見てほっとしました」と、母への感謝の思いを口にした。今後はトランポリンの普及活動に携わっていきたいという。