イタリア国民投票、9割超が原発再開に反対
原子力発電所を再開するかを問うイタリアの国民投票は2日間の投票を終え、日本時間13日夜から開票が始まった。反対票が9割を超え、「脱原発」が確実となった。
イタリアでは、チェルノブイリ原発事故の後、全ての原発を廃止したが、政府が新たな原発建設を計画。その後、福島第一原子力発電所の事故を受けて計画は凍結されたが、国民に原発再開の是非について問うことになった。
イタリア内務省によると、日本時間13日午後10時に投票が締め切られた時点での投票率は約57%で、投票成立に必要な50%に達し、国民投票は成立した。94%が反対票を投じ、「脱原発」が確実となった。
ベルルスコーニ首相は13日、「イタリアは、原発にさよならを言わなければならない」と述べ、事実上、原発の再開を断念する考えを示した。