×

民主が会期延長検討、自民は応じない姿勢

2011年6月14日 19:33
民主が会期延長検討、自民は応じない姿勢

 政治の混乱は続いているが、今国会の会期末が22日に迫っている。民主党執行部は数か月単位の大幅な会期延長を検討しているが、自民党は14日、会期末で国会をいったん閉じて、早く次の首相を選ぶよう民主党に求める方針を決めた。

 会期延長は、11年度第2次補正予算案や、14日に閣議決定された原発賠償支援法案などを処理するためだが、一方で野党側の協力姿勢が引き出せない現状では、いくら国会を延長しても法案は成立しない。

 自民党・田野瀬幹事長代理が「菅首相にぜひ辞めていただいて、1週間ほど国会を閉じて、早く代表、あるいは首相を決めなさいと」と述べたのに対し、民主党・安住国対委員長は「今になって、今度は会期延長はけしからんというんですか。ちょっと信じられませんね」と話しており、与野党歩み寄りの気配はない。

 一方、民主党執行部は小沢元代表らの勢力に配慮する姿勢を見せている。14日の常任幹事会では、内閣不信任決議案の採決を棄権した小沢氏について、事実上の「おとがめなし」とすることを正式に決めた。一方、当の小沢氏は、14日夜から自らに近い若手議員らを自宅に招いて、相次いで懇談する予定。菅首相退陣の時期はまだ不透明だが、民主党代表選挙をにらんだ駆け引きも始まっている。