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増え続ける汚染水 新たな移送先は不透明

2011年6月2日 13:49
増え続ける汚染水 新たな移送先は不透明

 福島第一原子力発電所では高濃度の放射性物質を含む汚染水が増え続けており、新たな移送先の確保が急務となっているが、具体的なメドがなく、2日も玉突き状態での移送作業が続いている。

 福島第一原発では、2号機のタービン建屋にある汚染水の水位が1日から2日朝にかけて5.8センチ上昇した。3号機でも上昇しており、「東京電力」は建屋内の復水器へ移送することにし、2日からとりあえず、復水器の水を別のタンクに移す作業を始めることにしている。しかし、大部分の汚染水の移送先は決まっていない。

 東京電力は1日までに経産省の原子力安全・保安院に対して移送計画を報告する予定だったが、まだ提出できていない。

 福島第一原発周辺では、今後、梅雨の時期を迎え、汚染水がさらに増えることが懸念されている。