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政府、関東地方4県に茶葉の出荷制限指示

2011年6月2日 21:14
政府、関東地方4県に茶葉の出荷制限指示

 政府は2日、関東地方の4県に茶葉の出荷制限を指示した。また、生の茶葉だけでなく、乾燥させた荒茶についても、検査対象とすると発表した。

 政府が、茶葉の出荷制限を指示したのは、茨城県全域と、神奈川県の南足柄市など、千葉県の野田市など、栃木県の鹿沼市など。いずれも生の茶葉で、国の基準を超える放射性セシウムが検出されたため。また、政府は、生の茶葉だけでなく、茶葉を乾燥させた荒茶と小売り段階の製茶も検査対象にすると発表した。

 農水省は、「湯を入れて飲む段階では、放射性物質の濃度が薄まるので、検査の必要はない」と主張していたが、政府は「消費者が茶をどう飲むか管理できない以上、荒茶や製茶の段階でも規制すべき」と決めたもので、放射性セシウムが一キログラムあたり、500ベクレルを超えた場合は出荷制限を指示することになった。