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5号機のポンプ故障、原子炉などの温度上昇

2011年5月29日 12:32
5号機のポンプ故障、原子炉などの温度上昇

 「東京電力」は29日、安定的な冷却ができているとされた福島第一原子力発電所5号機で、原子炉の冷却に使うポンプが故障し、原子炉などの温度が上昇していると発表した。

 現在、5号機の原子炉を冷却する水は、熱交換器を通してポンプでくみ上げた海水で冷やしている。しかし、ポンプが止まったため冷却ができなくなっているという。東京電力によると、28日午後9時頃、パトロール中の作業員がポンプの故障を見つけたという。冷却機能が失われたため、28日午後9時から29日午前8時までの間に原子炉の冷却水の温度は約20℃、使用済み燃料プールの温度は約4℃上昇しているという。

 東京電力は、ポンプの電気回路に問題があるとみていて、29日午前8時過ぎから予備のポンプに交換する作業を始めている。